結婚式の年賀状で分かった友情

年賀状は一年に一度の挨拶のつもりで、普段は会うこともなくたった友人や知り合いに送っています。

大した近況報告もなく、それでも「元気にしていますか?いい年になりますように」だけは手書きにしています。

しかし結婚した年の年賀状だけは違いました。

そもそも結婚式も挙げず籍だけを入れたので、結婚の報告をわざわざしていませんでした。

結婚する少し前は私は無職だったのと、結婚を機に他県に引っ越したので、いつも年賀状を送っている相手にはこちらからの年賀状でついでに知らせればいいと思ったのです。

いつもと少しだけ違うサプライズ的な一筆を書き添えるのが、少し誇らしげでもありました。

とうとう私にも人様に結婚の報告をする時が来たと、なんだか嬉しかったのを覚えています。

ところが、その後がなんだか大変でした。

私の年賀状を受け取った友達のうちの一人が、怒りの電話をかけてきたのです。

彼女は、小学校から高校までずっと同じ学校で、いわゆる幼馴染です。

仲がいい時期もあったし、しかしお互い大人になると一時期、疎遠になっていました。

しかし彼女が結婚式する二年前くらいにバッタリ再会し、時々お茶したり買い物したりするようになりました。

彼女の結婚が決まった時には友達代表でスピーチもしました。

けれどそれ以降は主婦と独身であまり交流もなくなり、なんとなくそれっきりになっていました。

私は結婚式も挙げないし他県に引っ越すので、ますます彼女には関係ないし逆に気を遣わせたくないと思ったのです。

さりげなく結婚の報告を兼ねて年賀状を出したつもりが、彼女にしてみればショックだったようで、なんだか年明けに申し訳ないことをしてしまったと反省しました。

その数日後、彼女からは結婚のお祝いを頂きました。

ハートフルな手紙も添えられていて、本当に嬉しかったです。

私は彼女にとってそんなに重要な相手ではないと勝手に思っていたのですが、彼女は心優しい友達でした。

自分のそっけなさが恥ずかしくなる出来事でしたが、毎年お互いに送りあっている年賀状は、この先もずっと増えていくんだろうなと確信しています。