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センター概要

世界文明センター

 世界文明センターは、2006年4月に発足し、2006年10月から活動を開始しました。世界最高の理工系総合大学にふさわしい、ユニークなセンターです。
 東京工業大学は、戦後一貫して、芸術、人文社会科学の教育に力を入れてきました。宮城音弥、伊藤整、川喜田二郎、永井道雄、永井陽之助、岩田慶治、鶴見俊輔、江藤淳といった、同時代を代表するすぐれた知性と個性が、教壇から学生に語りかけました。その伝統を踏まえつつ、芸術の、また人文学の、新たな息吹を先端的な科学研究の場に吹き込むことを、任務としています。
 世界文明センターは、21世紀の人類社会の文明を構想する研究、学部・大学院に向けた授業のほか、学内外に向けた講座や催し、情報発信など、さまざまな活動を行ないます。
 世界文明センターは、センター長、副センター長、人文学院と芸術学院のディレクターが、年間の活動を企画します。また、新たな時代を切り拓く卓越した知性が特任教授として、センターの趣旨に共鳴する人びとがフェローとして、ともに活動します。

学長挨拶

伊賀健一

東京工業大学長 伊賀健一

「東工大に世界文明センター?」最初これを聞いたときには正直驚きました。学長になって大学に戻ってみると、理工系に芸術の息吹を吹き込む、なんと素晴らしいセンターができたではありませんか!私も早速、コントラバスを弾きながら音楽の講義を行って応援しました。多くの魅力ある講義に学生諸君の聴講を期待しています。また、センターがさまざまな事業、研究、情報発信など、さらに多彩な活動を展開されるよう願っています。

>>前学長の挨拶

メッセージ

ロジャー・パルパース

センター長 ロジャー・パルバース

21世紀は日本の若者にとって偉大な変革と達成の時代になると私は確信しております。
 しかしその目標を達成するためには、若者たちは挑戦的な着想や、思考と創造における新たな方法に触れなければなりません。そうすれば彼らの想像力は解き放たれ、若者自身や日本のためばかりでなく、人類のためになる創造が可能となるのです。
 「想像力なしに偉大なものは何一つ達成されない」という言葉がこの東京工業大学のキャンパスにおいて実現され、実行されることが私の夢なのです。

ミッションステートメント

 21世紀、人類社会はいくつもの重大な挑戦に直面するでしょう。しかし、人類が平和に共存できると信じ、どんな文化も、生き方も、価値観も、等しく重要だと認めあうなら、この挑戦を乗り越えていけるはずです。そのために、科学技術の最新の成果を賢明に用いることは、今よりもっと大切になるでしょう。
 東京工業大学は、こうした課題に取り組むため、世界文明センターを設立します。このセンターは、人類がこれまで地上に生み出した数多くの文明の叡知に学び、深くわがものとします。そして、個々の人間がかけがえのない人生をどう生きてきたのか、それがどのような歴史の積み重ねとなって今日の世界をかたちづくってきたのかを、きちんと掘り起こします。
 世界文明センターには、人文学院、芸術学院の2部門を置きます。人文学院では、人類文明の精髄をなす価値観や思想の成り立ちを、講義やセミナーなどを通じて、学生と教職員とが共有します。芸術学院では、芸術の多彩な創造的実践を通じて、文化をおおもとで支える感受性と想像力をふくらませます。
 世界文明センターは、世界最高の理工系総合大学たらんとする本学の、さまざまな研究と教育を有機的に関連づける、頭脳の役割を果たします。そして、人類の文明が可能な限り多くの人々の幸福と結びつくよう、広く提言を行なっていきます。

2006年4月1日 国立大学法人 東京工業大学